ばや

主にフラカンの話。

【#崇める本】岡田あ~みんを崇める本【ネタバレ注意】

岡田あーみんという漫画家の漫画を
読んだことがないなら早く読んだほうがいいぜ
俺の血はそいつでできてる
13才の細胞に流れ込んだまま まだ抜けきれちゃいない


(気の利いた書き出しが浮かびませんでして、すみませんイヤミでも何でも言ってくださってけっこうです)


愛知県で15歳の春に終わらないツアーが始まったその数年後。群馬県で13歳の秋に終わらない変態が始まった。
13歳の秋が15歳の春を一方的に知るまで、あと10年――


そして月日は流れ2020年……でたんだよォうぉぉんヒィ~
『岡田あ~みんを崇める本』三部作がよォ!! きいたかよ運命さんよォ!!

nisedojinshiya.booth.pm
↑表紙もイカしてらっしゃるんだよォォ


通販申し込み解禁は8月27日の午後10時。
フラカン横アリ配信の興奮も冷めやらぬままPC前でひたすら待機、おまけペーパー付の三冊セットを無事カートに入れるも、BOOTHのパスワードを忘れていたため再設定に手間取っているうちに完売してしまい、「お前は人生でいつもビリッケツだ」と、かの*1大槻ケンヂ氏が教師に言われたひとことが我が脳裡を駆け巡ったのだった……って、それでも支払い手続きに入れたの10時5分とかだったのよ!? どんだけぇ~
それでもなんとかバラ売りで三冊無事購入、こうして手元に届いたわけです。ありがとうございます。
※2020年9月20日現在、三冊セットも販売されています。


さてこの三部作、20世紀末に存在した伝説のサイト「岡田あーみんを崇める会」の管理人をなさっていた方が中心となって発行された本なのだが、だけあって、情報量が多い!! 骨の髄まで愛してる!! あーみん愛が重濃い!! そこでそのワード持ってくるたぁさすが、さすがだよ……
1冊40ページほどなんですが、初日は1冊と半分読んで疲れ切ってしまいました。


とにかくすごい、かつ面白いのが「岡田あ~みん作品全話レビュー」。
各話のあらすじに加え、登場人物や挿入歌も記載されている充実のラインナップなのだが、登場人物それぞれのシーンが浮かんでまず笑い、挿入歌でまた絵が浮かんで笑い、あらすじでまだまだ絵が浮かんできてまだ笑い、序盤ですでに疲労はピークだ!!

とくにツボなのが登場人物。主要キャラ名がゴシック体(?)で淡々と並んでる中、時々飛び込んでくるモブキャラ・ゲストキャラが妙に可笑しい。
お父さんは心配症エープリルフール回の「お百姓ためさん」でなんか死ぬほど笑ったww 淡々と「お百姓ためさん」wwww
ところどころに現れる「くめお」も合いの手っぽくてリズム感goo!
こいつら100%伝説』は著名人が多く登場してるのも良い。
「崇める会」サイトの人気投票1位が*2郷ひろみっていうのも訳わかんなくて良い。

ルナティック雑技団』の元ネタ集に「『ルナティック~』は元ネタが少なかった」と書かれてたけど、登場人物もほぼほぼ主要キャラで占められてる印象。(それだけにゲストキャラの破壊力は計り知れないが。ピエール三教授にはうっすらと脳がピキピキする恐怖を感じた)
ルナティック雑技団』が一番あーみん色が強い作品ということなのかもしれない、そういう視点でまた読み返したいと思う。


きりがないから後は1冊ごとの感想をアレして終わろう。

「あ~みんの力は認めざるをえないよねの巻」

お父さんは心配症』中心。
まず口絵で吹いた。東南アジアへびをどりはやめて~wwwww
「消えた五千万円をさがせ!!」の気を失うパピィは私も大好き!!
当然トーマスさんと犬のリンリンも大好きだ!!! マムシ鼻の女性も良い。

「あ~みん先生のここを崇めている」もまたわかりすぎる嵐。
言葉のセンス、テンポ、知性、繊細、優しさ、テレ屋で力の抜けたご自身のパーソナリティ!! それな! それなオブザイヤーな!! みんなわかりすぎる!!!
なんだか実家のライブレポ(の濃いやつ)と近い熱量を感じて不覚にもちょっと目頭が熱くなります。

また、年表で「ママおひざが疲れたの事件」が生まれる前のことだと知って衝撃を受けた。考えたこともなかったよ……
社会の出来事のセレクトも独特で素晴らしい。ミリバール→ヘクトパスカルに変わったのは1992年12月か。

なおヘンリーたまき、新聞に載ってたことあんだよ!! オラみただよ!!
1992年3~5月の朝日新聞。もしかしたら神奈川版のページだったかもしれないが。
「ヘンリー・タマキ」という表記で髪型はアレじゃありませんでした。この機会に図書館へ確かめに行こうと思ってますが。

「EじゃんGジャンあ~みんじゃんの巻」

こいつら100%伝説』中心。
表紙がマンダラで素敵。あ~民にマンダラは必須だよナ。バッキャローマンダラ笑わせんじゃねーギャハハハ
「あたしをたべるのはだあれ?」のおやじが描かれてるのほんとたまらん!! 好き!!
なぜ彼岸花? と思ったら「鉄道の線路わきに咲く赤い曼珠沙華」だ! すぐ思い出せないなんてあ~民失格だナ

口絵で極丸が抱いてる何かの生き物、ハーフわき毛日本一の回のアレだよね!? なぜか当時アレにぜんぜん気づいてなくて、10年以上経って読み返したときに初めて気づいて呼吸困難起こすほど笑った思い出深いアレです。先生のかたわらに殿様のブーツがあるのもツボ。

全話レビュー、ツボがかなり一致してます。
「ひーキヨヒコー」いいよね……
けども登場人物に読売カワラ版の集金の人がいなくてちょっと悲しい。集金に来ただけなのにただただひどい目に遭う彼好きなんすよ。「最初ののほほんとした顔を見とくれ」ってほんとになww

「崇める会」は何度かBBSには書き込みをさせていただいたんだけど、チャットは熱量がすさまじくてそっ閉じしてしまったのが悔やまれる……
でも「岡田あ~みんサイトメモリアル」に書かれてた、あーみん台詞がナチュラルに飛び出すとか瞬発力が鍛えられるとかはわかるなー。日常でもスキあらば言いたいあーみん台詞。わりと洒落にならん状況でも脳内ではあーみん台詞。普通に「ヒィー」は言うよね。

しかし何といっても、Eじゃん(中略)の巻はあーみんキャラの恋愛シミュレーションゲームが最高、ときメモGSをかじった程度の私は置いてかれないよう必死でついていきました。
とりあえず先生(墓参りスチル見たい)と一郎(伸びるリーゼント欲しい)狙うかな。
途中、脱線して更年期障害連合の話になって全員で「天才だよね……」としみじみするところがいい。
そして「ルイが私を調べるために忍び込んでいる」って実家に輸入したい!! これは良い妄想。
しかし実際にゲーム化されたらひたすらミニゲームで遊んでしまうよな。サーフィン5段のひでさんw
あ、今思いついたけど、ミニゲームを集めて「バイトヘル2000」みたいなのあったら絶対買う。バイトでお金貯めて、ガチャガチャでいろんなあーみんアイテムを集められるの。(亡くなった奥さん人形とか)

「白い壁にあ~みんって書いて!?」の巻

ルナティック雑技団』中心。
『ルナティック~』はあんまり読み込んでないので、はるか上のほうでも書いたが、これが最もあーみん色の濃い作品という視点で読み返してからの宿題といいますか。

あ~みん劇場の『こいつら~』同人誌の回は笑った。腺病質読みたい!!

愛咲家家系図、危脳丸が姫はんとの失恋を乗り越えて家庭を……って確かに考えると胸アツですね!
ルイの祖父は現場監督ならもしかしてガウディなのでは……と思ったけどフランス人って書いてあるわ。

「崇める会ヒストリー」で、あーみんの漫画は世間が面白いと言ってるから面白いっていうのがなくて、「自分が心の奥から面白いから笑う」ってあったの、すごい納得した。


やっぱり好きな人の熱量は凄い、と今回あらためて思いました。心地よい疲れをありがとうございました!! バイブルとして常に手の届く場所に置いときます。

よんどころない事情にて現在はTwitterアカウントを公開しておりません私、買えた/買えなかった報告&感想祭りに乗れず涙目なのだが、皆さん何かしらのあーみんワードを引用してツイートされてるのがたまらん。ちくしょうお前ってやつはなんてステキなんだ!!
というわけで、あー民の誰かがこの記事を見つけてくれる可能性に賭ける……ッッ
この想いよ届け! パワー充電ポンポン!!


これってあるあるかなぁ、と思うんですが、大人になってから知り合った人が「私もあーみん好き」って言うからメジャーめなあーみん台詞を言ってみたらキョトンとされるパターン。心閉ざすww

*1:尿検査の提出が遅れたため。

*2:私の実家であるところのバンド、フラワーカンパニーズのドラマー・ミスター小西氏の十八番が郷ひろみだということを覚えて帰っていただければ幸いです。